白内障(しろそこひ)とは
眼はカメラと同じで、中に凸レンズがあります。このレンズ(水晶体)がピントを合わせます。
水晶体は若いころは柔らかいのですが、35歳ぐらいから硬くなり、年齢とともに濁りができます。
老化により透明なたんぱく質が変質するためです。この水晶体の濁った状態を白内障と言います。
老化以外の病気(アトピー、外傷、炎症など)でも白内障になります。
参照元:参天製薬「白内障の症状と治療」パンフレット
白内障の症状は?
- まぶしくなる
- 近視や乱視が増える
- メガネを掛けても視力が出なくなる などです
白内障の治療は?
点眼治療:目薬もありますが、あくまで進行を遅らせるだけで、濁りをとることはできません。
手術するまでの時間稼ぎとなります。
手術治療:最終的な治療は手術しかありません。局所麻酔で短時間でできます。
日帰り、一泊入院などあります。
手術はいつするのか?
白内障手術は、日帰りでも可能で、短時間で終わることから「簡単な手術」という誤解をされやすいようです。
白内障手術は「高度で繊細な手術」なのです。機器や手技が進歩したので「簡単」に思えるだけです。
高齢化に伴い、皆さんは一生の間に、「左右一回ずつ」の白内障手術を受けることになります。
「大事な眼のための大事な手術」です。いつ手術を受けるかということは真剣に考えましょう。
白内障の進行スピードも、眼の状態も個人差があります。
他人の体験談は良い話も悪い話も「話半分」にとらえてください。
気軽に考えすぎるのもダメ。怖がり過ぎるのもダメです。
手術をするかは「視力などの問題が解決する可能性」と「思い通りの結果がでない可能性」とのバランス、
要は損得勘定です。
当院で白内障手術をお勧めする場合は
- 視力低下などの自覚症状で生活が不自由、危険がある、楽しめない場合
- 極端な近視や遠視を改善させたい場合
- 他の病気の治療(緑内障など)に役立つ場合
ということになります。
手術を考慮される患者さんは、決して手遅れになる病気ではありませんので、
納得のいくまで相談してください。
「知り合いもやっているから」、「白内障があるから」、
ということだけで手術をしてもハッピーにはなりません。
ただ、白内障だろうと自己診断していたら、違う病気で手遅れになる例もありますので、
気になる症状のある方は必ず受診してください。
当院では、基本的に本人さんの意思を尊重し手術時期を検討いたします。
手術を決心された場合、患者さんに合う適切な病院を紹介させていただいております。
手術後は当院で責任をもって経過観察させていただきますのでご安心ください。
参照元:参天製薬「白内障の症状と治療」パンフレット